チャールズ&レイ・イームズ夫妻
イームズといって指すのは仲の良い夫婦と二人が作り出す多くの作品のことです。チャールズとレイの出会いはクランブルック美術アカデミーです。当時すでに設計事務所を開き建築の仕事をしていたチャールズ・イームズにとって、建築家の大所であったエリエル・サーリネンが学長を務めるアカデミーでの勉学は大変刺激的な毎日を送っていたことでしょう。チャールズ・イームズは、1938年からエリエル学長にアカデミーへ招き入れられて以来、身につけた建築についての新しい考え方とアカデミーで築いた人脈により、その後の人生を大きく変えることとなりました。チャールズ・イームズの伴侶となるレイと出会ったのは、1940年のこととなります。アカデミーに入学してきたレイは、チャールズ・イームズとエーロ・サーリネンが共同で取り組んでいたMoMAのオーガニック・インテリア・デザインコンペ出品の手伝いをしていました。このコンペでは見事彼らの作品が2部門において優勝しました。このとき、コンペの優勝に導いた作品は三次元曲面を持つ「プライウッド(合板)」のチェアーです。このMoMAのコンペがきっかけでチャールズとレイはめでたく結婚することとなりました。
1945年、イームズ夫妻のイス作り開始
成形合板で作られた「DCW」と「LCW」の作成が始まりました。どちらもイームズ作品を代表するチェアーとなり、今現在においても大変人気のあるチェアーです。1946年、モダンデザイン家具を扱う大手メーカーであるハーマン・ミラー社と契約を交わし、次々と斬新なデザインでありながらイスの機能性も求めた、美しいデザインの作品がイームズ夫妻の手により生み出されてきました。
建築家としてのイームズ
家具にスポットライトが当たりがちなイームズ夫妻ですが、建築家としても大きく評価されています。イームズ夫妻が設計した家は、ローコストハウスのお手本のようなものでした。建築部材についてはすべてカタログから選択して注文できる規格内のものばかりを使用していたため、建築工期が短く、鉄骨を組むときは1日半で組上げることができました。
家具作りの第一線を退いた後のイームズ
家具作りの仕事から徐々に手を引いたイームズ夫妻は、「映像」に大変興味を持ちました。そして、フィルム・ディレクションを手がけるようになり、作品も残しています。イームズ独自の視点から描かれた映像世界は多くの人を惹き付けました。また、子供用の知育玩具にも力を注いでいました。建築や家具の第一線から退くも、イームズ夫妻は別分野で精力的に活動を行っていました。
イームズの家具について
イームズは数々の名作品を生み出してきました。古さを全く感じさせず、逆に新鮮さすら感じさせるイームズ作品は感動すら覚えてしまいます。イームズ作品の中でも大変人気のある代表的なチェアーについて紹介しましょう。
ラ・シェーズ
今にも動き出しそうな有機的なフォルムに「未来」を感じさせる斬新的なデザインです。当時と変わらない印象を、現代でも共有できるところがラ・シェーズに限らず、イームズ作品の最大の魅力と言えるでしょう。ラ・シェーズは当時、販売されることがなかったということに大変驚きです。1991年にヴィトラ社が商品化し、40年ぶりに私たちの目に触れることとなりました。
LCW
LCWとはラウンジ・チェア・ウッドの略称です。プライウッド(合板)で三次元曲面を成形し、大量生産できるように改良することができました。美しい曲線を描いたフォルムは優雅さを見る物に与えます。
DCW
DCWとはダイニング・チェア・ウッドの略称です。LCWより座面が高い位置にあります。イームズ作品初期の最高傑作であり、今なお人気の高いチェアーです。
DKR-2
幾何学模様を思わせるように配列されたワイヤーメッシュチェアーに、座と背もたれの部分にクッションを設けたイームズ作品の定番チェアーです。通称ビキニと呼ばれており、エレガントで、見ていて楽しくなるようなデザインが特徴的です。イームズチェアーの中でもカラーが豊富で全8種類もあります。
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