【エヴァンゲリオン 新世紀】「風の谷のナウシカ」において「巨神兵」の圧倒的な迫力を表現した庵野秀明監督の代表作「新世紀エヴァンゲリオン」は、1990年代を代表する人気アニメです。謎と伏線に満ちた構成、どこかペシミスティックな世界観が、アニメという枠を越え、世界中の多くのファンに支持されました。 【スポンサード リンク】 ●エヴァンゲリオン作品諸元正式作品名:新世紀エヴァンゲリオン 新世紀エヴァンゲリオン 使徒とエヴァの秘密EVANGELIONの名前の由来エヴァンゲリオンの名は(イヴ・生命の母)ANGEL(使徒)、それにLIONを付けた造語です。旧約聖書「創世紀」に見られるアダムの妻・エヴァとギリシア語のευαγγελιον(エウアンゲリオン)、ラテン文字で表記すればeuaggelionですが、中世以降のギリシア語ではeu は [ev] と発音します。『使徒、神の使い。天使の名を持つ、僕らの敵』というフレーズがありますが、使徒(神)がなぜ人間を排除しようとしているのかを考えるのも、新世紀エヴァンゲリオンの楽しみかも知れませんね。
●エヴァンゲリオンに登場する使徒の名は?エヴァンゲリオンに出てくる使徒の名前とそれが司るもの。そこに共通するものはなんでしょうか?意味ありげな言葉から、どんな謎が浮かんでくるのでしょうか? 1.アダム (使徒を生み出した「生命の起源」の一つ) 各使徒の名前の由来は、偽典のエノク書の天使名に由来します。使徒の襲来目的は、ネルフ本部にある第壱使徒アダムと融合し、サードインパクトを引き起こすのが目的。 ●汎用人型「結線」兵器エヴァンゲリオン?N2爆雷の直撃を食らっても平気な「兵器」である使徒を打ち負かすほどの戦闘能力のエヴァンゲリオンだけど、動力源はなんと電気です。バッテリーも搭載しているのですが、活動時間はたったの5分と、ウルトラマンより2分長いだけです。したがって、通常は「アンビリカル・ケーブル」(umbilical cord=へその緒)という、電源コードをつけたまた戦闘を行います。第三新東京市にはアンビリカル・ケーブルの「コンセント」が要所要所に配置され、エヴァンゲリオンは時に電源プラグを差し替えながら、まるで巨大な電気掃除機のように行動するのです。襲い来る使徒を迎え撃つ迎撃要塞都市である第三新東京市には、いたるところに巨大な電源コンセントや隠し兵装が用意されているのですが、おそらくその内部にはおびただしい電源・信号ケーブルなどが蜘蛛の巣の張り巡らされていると容易に推測されます。電気コードを頼りに動くことといい、エヴァンゲリオンとはまさに、汎用人型結線兵器であると言えます。 ●エヴァンゲリオンは人の造りしものエヴァンゲリオンは、正式名称は「汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン」。機械パーツで構成されたロボットではなく、組織培養(?)された人造人間という設定です。「生命の起源」であるアダム・リリスを人類がコピーして作りあげたのがヴァンゲリオンで、ネルフの後ろ盾・ゼーレによる人類補完計画遂行のため、14年の歳月と天文学的な経費をかけて建造されました。 ●エヴァンゲリオンの搭乗はエントリープラグでエヴァンゲリオンに登場することを「エントリー」といいます。直接搭乗するのではなく、操縦者は「エントリープラグ」と呼ばれる白色の円筒状のカプセル(コクピット)に搭乗し、エントリープラグごとエヴァの脊髄部分に挿入されるます。エヴァンゲリオンに乗るためには、プラグスーツやヘッドセットなどを着用します。プラグスーツとはエヴァンゲリオンのパイロットが着用するシームレスな戦闘用スーツで、基本的にはパイロットのサポート(神経接続、生命維持)をするのが目的です。ただし、プラグスーツを着用していなくてもヘッドセットをつけていれば、エヴァンゲリオンの操縦自体は可能です。ヘッドセットの正式名称はインターフェイス・ヘッドセット。パイロットとエヴァンゲリオンの神経接続などを行う端末の一種で、ネコ耳型ヘアーアクセサリーに見えないことなく、惣流・アスカ・ラングレーは、学校に通うときも真っ赤なヘッドセットを着用していました。 ●エヴァンゲリオンのエントリープラグ内は?エントリープラグ内はLCL(Link connect Liquid)と呼ばれる溶液で満たされています。LCLは肺より直接酸素を取り入れるための液体で、加速度対策、呼吸器系保護の役目も担っていますが、その実体は、ジオフロント地下に眠る「始まりの使徒アダム」の血液と言われています。エヴァンゲリオンの操縦は、LCLを媒体にエヴァと神経を交感させ思考伝達させるという、現在研究が進められている「脳制御コンピューター」の完成型とも言えるでしょう。ただ、エヴァンゲリオンには操縦桿があって、パレットガンなど火器制御に使われるのはまだしも、エヴァンゲリオンの操縦自体に使われることもあるところから、思考制御も完全なものではないのかも知れません。なお、エヴァンゲリオンとの過剰なシンクロは不安定な心を生み、シンクロ率400%を超えると、搭乗者はLCLの海に還元されてしまいます。この状態を「エヴァに取り込まれた」と言い、LCLに溶けてしまった身体の構成元素から肉体と精神を再構成することを「サルベージ」と呼びます。 新世紀エヴァンゲリオンの「新世紀」●エヴァンゲリオンのゲームいろいろエヴァンゲリオンを題材としたゲームは、各メーカー(ガイナックス・バンダイ・セガ・角川書店・富士見書房など)からいろいろと販売されていて、さすがにピーク時ほどではありませんが、今もなお新作がリリースされるなど、衰えない人気ぶりを示しています。 新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンドエヴァンゲリオンのゲームとしては最も古いもので、また、アル意味とても有名な作品です。アスカ来日後の第壱中学校を舞台に、謎の転校生霧島マナが起こす事件とその顛末を描いたアドベンチャーゲームです。プレイステーション版の他、ウィンドウズ版、マッキントッシュ版、セガサターン版などが発売されていました。鋼鉄のガールフレンドでは、霧島マナの他、ムサシ・リー・ストラスバーグ、浅利ケイタなど、ファンサイトなどはすっかり常連の名前が登場します。霧島マナの声が綾波レイ(林原めぐみ)であったことも(が)、注目すべき点といえるでしょう。 メーカー:ガイナックス(販売終了)
新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイエヴァンゲリオンの原作世界を忠実に再現したシミュレーションゲームですが、開発元の言葉を借りれば「エヴァンゲリオンの世界に浸る」ためのゲームであり、エヴァンゲリオンの世界をより深く理解するには恰好の題材といえそうです。制作は「ガンパレードマーチ」で注目された芝村裕吏が率いる、アルファシステム。おりしもエヴァンゲリオンのリメークDVD発売と期を合わせたかのような完成発表会も話題を呼びました。 ジャンル:シミュレーション このほか、CR機の世界では「新世紀エヴァンゲリオン セカンドインパクト」は抜群の人気を誇っています。 ●エヴァンゲリオン関連グッズなどエヴァンゲリオングッズで一番人気といえば、やはりフィギアでしょう。といっても汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンではなく、主にチルドレン(パイロット)、しかもほぼ、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーに特化されています。プラグスーツ姿から、学園ものをメインとした原作系は言うにおよばず、サイドストーリーものから貞本義行原画もの、ファンオリジナルものなど、非常に沢山の完成品、あるいはキットが販売されています。食玩やガチャポンでも何度かシリーズ化され、現在も高い人気を誇り続けています。フィギア以外では、イラスト集・小説・漫画・CD・DVD・コスプレグッズなどなど、こちらもまた幅広いジャンルで販売されています。2006年には「辰巳出版 EVA2nd CR新世紀エヴァンゲリオン セカンドインパクト 完全ビジュアルBOOK」が、また、ファン向けの「NEON GENESIS EVANGELION MUSIC&REMIX DVD ツインパック」も販売されるなど、今なお孤高の人気を誇るエヴァンゲリオン。まるで12枚の翼を広げた初号機のように、これからも神話を作り続けてくれることでしょう。 新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd鋼鉄のガールフレンドとは全く異なる世界、エヴァンゲリオン最終話で碇シンジが望んだ(かも知れない)世界を舞台とした、TV版新世紀エヴァンゲリオンの続編。あるいは歴史IFもの、パラレルワールドものと言えるかも知れません。登場人物はオリジナル版のエヴァンゲリオンと変わりませんが、綾波レイが、あの「パンをくわえながらヤバイじゃんとか言いながら走る」綾波リナレイ(リナ・インバースのような綾波レイ)であり、特殊な趣味を持つと思われる17番目の使徒−渚カヲルも、しれっと登場しています。かなり甘めの学園ラブストーリーという点が前作と、またTV版エヴァとも大きく違っています。 原作:ガイナックス(画:林ふみの) 新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画碇シンジの出番があまりないのは、育成される側だからでしょう。このゲームは、なんといっても碇シンジ育成計画ですから。ただ、葛城ミサトは監督者として「進行役」を務めるので、育成計画のパラメーター変化に関与することがなく(つまり葛城ミサトが碇シンジにからめない!)、ゲーム開始早々にして葛城ミサトファンは深い脱力感に襲われるようです。恋愛アドベンチャーである碇シンジ育成計画には、オリジナルキャラの女性オペレーター(阿賀野カエデ、大井サツキ、最上アオイ)の三人、またすっかりレギュラー化した霧島マナがストーリーに絡んできます。 ジャンル:恋愛アドベンチャーシミュレーション ●今も進む「エヴァンゲリオン補完計画」エヴァンゲリオンの放送が終了してから、エヴァンゲリオンの再放送(続編)を求める署名活動が行われました。TV版の革新的とも投げやりとも言える最終回に納得がいかず、続いて制作された劇場版二本−新世紀エヴァンゲリオン劇場版 「DEATH & REBIRTH シト新生」と、新世紀エヴァンゲリオン劇場版 「THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」で謎と「補完」がなされるどころか、さらに納得と混迷が深まるばかりの人も多く、賛否両論を巻き起こしたエンディングと、作品自体が持つ心理的、社会的な謎に議論する人々が急増、一時は社会現象としてマスコミにも取り上げられました。納得できないファンの中には、未だに自分なりの「エヴァンゲリオン補完計画」を模索している人も少なくなく、また、ハリウッドで実写版エヴァンゲリオン制作の動きもあるなど、11年たった今でも、エヴァンゲリオンは多くの影響を与え続けているのです。 【スポンサード リンク】 |